「なぜ助けを求めない?人間は孤独に弱い生物なんだぞ。
ホラあいつ、タナベなんてどうだ?奴の口グセの「愛」とやらを
具体的に実演してもらうといい」
「・・・・・・・・」
「かたくなになるなよ、皆やってるじゃないか。苦しみは分かちあうもんだ。
たとえお前の喜びが他人と分かちあえない性質のものであってもな。
ただ一言「愛してる」と言えばいい。それで契約は成立だ。
その言葉が嘘でも甘えでも彼女はお前を受け入れるだろう、そういう女だ」
「はっ、ははははっ、なに言ってんだかコイツは。
まったくカンケーねェじゃんタナベなんか。
全部オレのもんだ。
孤独も
苦痛も
不安も
後悔も。
もったいなくてタナベなんかにやれるかってんだよ」