November 20, 2005

日本人とオランダ人の勤勉さ

ウェブ上を検索しているとひょんなことから、オランダ社会に関する文章を目にした。
橋本さんという方の日記のこちらからところどころを引用した。
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オランダではどんな会社に勤務していても、一年に最低25日の休暇がとれる。これに土日をくわえれば、全部で5週間は休める。病欠は別に有給休暇が無制限にとれるので、オランダ人にとってこの5週間はまるまるバカンスのための休暇である。
[中略]
 もっとも、こんな理想的な国にも泣き所はある。オランダ人の病気欠勤率が6.9パーセント(単純労働作業では10パーセント)と異常に高いのである。オランダでは「病欠」の場合、医者の診断書は必要でない。そして労働者保護が徹底しているので、「いったん病気になった人間はいかなる理由があろうとも解雇できない」のだという。

 その結果、会社を病気で長期に欠勤しながらスキーに遊びに行く者もでてくる。倉部さんの経験によれば、同じ職場で2年半も会社を「病欠」しながら、その間サイドビジネスで稼いでいた男もいたという。彼は給料をただ取りし、その間アルバイトで余計に稼いだあげく、退職金までせしめたらしい。まさに彼は笑いがとまらないだろう。

 オランダの社会民主的な労働システムではこうしたことが防げない。そしてどんな職場にも1割はこうした不届きな怠け者がいる。だから、会社はその分を予想して、一割り増しの雇用をあらかじめ確保しておかなければならない。それでも倉橋さんは「オランダ人は世界一勤勉な国民だ」と言う。

「明日から急に働く気がしなくなり、病気だからと言って会社を休み、本人がその気ならばそれを1年はおろか2年、3年も続けられ、給料はその間ほとんど変わらずに支給され続けられる。そしてめでたく病気が全快したら就職探しには困らないとしたら、一体どれだけの人間がまじめに働き続けるでしょう」(「物語オランダ人」)

「オランダ人たちはそのような天国のような恵まれた環境にあって、なおかつ多数派は依然として働き続けています。たかが全体の10パーセント近くがそうした過保護の恩恵をフルに利用して怠けているからと言って、そう目くじらを立てるものではありません。むしろそのような中にあってなお、90パーセント近くの人たちがまじめに働いている事実を驚嘆すべきなのです」(同上)

 たしかに、これは驚くべき勤勉さである。日本人だったら、この数字は逆転するのではないだろうか。倉橋さんはオランダの会社で一緒に勤めていた日本人同僚の仕事ぶりを見て、「勤勉な日本人」というのが、全くの妄想にしか過ぎなないことをさんざん思い知らされたという。

 日本の勤勉さは、強制されたみせかけの勤勉さであり、オランダ人の勤勉さは内面的に確立された勤勉さである。だから、日本人は命令や強制がなくなるととたんにだらしなくなる。オランダ人は自主性を尊重する教育を受けていた。そして学校や家庭で、強制されたり叱れれたことがない。だから日本人とは逆に、強制されなくても、その仕事が大切だと思ったら、自主的にやり遂げるのである。
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これもまた、日本人の実態を示す良い証左であるのではないだろうか。
俺自身も「日本人の勤勉さは強制されたみせかけの勤勉さ」という言葉を否定することができない。
ただし、言い訳することができるとすれば「自分のやりたいことならそうではない」ということだ。
今の日本に自分のやりたいことをやって生きている人がどれだけいるんだろうか。

Posted by Samourai | Comments(0) | TrackBack (0)