October 03, 2005

第四の生理的欲求

人間の欲求というのはマスローによると五段階の階層的な構造とされています。
1―生理的欲求……食欲、性欲、睡眠欲
2―安全への欲求……自分の身の安全の欲求
3―社会的欲求……愛されたいという願望
4―自我欲求……認められたいという欲求
5―自己実現欲求……自分を追究する欲求
このように最初に1が芽生え次に2、3という具合に欲求は進化していくという説です。人間はポリス的動物であるという格言にもあるように、一般に人間を人間たらしめている要素というのは3番以降でコレを総称して社会的欲求ということも可能です。少なくとも日本人なら保健体育で「生理的欲求とはウンタラカンタラ」なんていうことは習っているので周知の事実のようにも思えますが、ここであえて第四の生理的欲求を挙げたいと思います。

まず、人間なら誰しも食欲や性欲や睡眠欲を持っていると考えられがちですが、世界にはこれらのうちの一つ以上を欠いた人間が存在することをNASAや各国王立科学研究所などの名だたる研究所で証明されています。99%の人はこの3つを持っているとしても残りの1%の人は持っていないという種類の欲求なのです。例えば俺自身はその本質が「挑戦」にあると自分では考えています。食欲が「なぜ食べたいのか」の答えを持たないように、俺自身も挑戦の理由や目的などありません。「そこに山があるから登るのだ」と言った登山家と心境は似たものなのかも知れません。3番以降の社会的欲求というのはまさに社会的動物である人間特有の欲求であり、社会があってこそ生じる欲求ですが
、「第四の生理的欲求」と俺が考えている欲求は社会的欲求とは考えられません。自己実現欲求に近い物ではありますがより高いところに登りたいという欲求は持たないし、何よりも動物にその欲求を見ることができるからです。
一般に人間以外の動物は生理的欲求と安全への欲求以外の欲求を持たないように考えられていますが、そのどれにも当てはまらなくて、不合理なまたはおかしな行動や習慣を個性として持つ動物がいます。きっとその動物も俺と同じように後天的にせよ先天的にせよ、その動物固有の欲求を持っているのです。これは「パーソナルな生理的欲求」とも言えるものです。たぶんマスローなどの偉い心理学者もその点には気付いたと思いますが、持つ者もいれば一切持たない者もいるし、一人一人のその欲求がそれぞれに異なるという種類の欲求をあえてはしょったのではないでしょうか。何にせよ、不合理であってもうちなる自分の声が「こうせよ」と命令することは少なくないのです。

Posted by Samourai | Comments(0) | TrackBack (0)