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春は曙……か。 いや,冬はつとめて……か。 果たして冬の夜こそ,と思うのだが。
冷たい空気が身に寄ってくる。 1mm,2mmの隙間を置いてその世界はとても小さく収まっていく。 どこまでが自分でどこからが自分でないのか。 境界線は淡く,とても清々しい。 鼻腔を通り肺へと達する空気に一部の無駄もなく,ただただと通り過ぎる。 手の感覚を奪うその冷たさは別の何かも序でに取り除いてくれるようである。 帰路に着き,ほうと息つくとまた別の何かがポツと浮かんだ。