November 09, 2004

デザイナーフーズ - 第一類

第一類に属す野菜の現在分かっている有効成分についてまとめました。

■ニンニク
デザイナーフーズの中でも最も癌への効果が高いと考えられているのがニンニクです。
グルタチオン・ペルオキシダーゼグルタチオン・S・トランスフェラーゼの組織内濃度の増加や
胃がん、食道がん、大腸がんへの顕著な抑制作用が確認されています。
これらの作用は様々なイオウ化合物に酵素alliinaseが働いてallicinallithiaminなどが発生することによるものなので
酵素が働く前に熱変性すると生理作用・薬理作用が働きません。
潰す、スライスするなどした後に10分置いてから加熱するなどするぶんには問題ありません。
生食は刺激が強すぎるのでよくありません。

  • スコルジニン……滋養強壮、食欲増進、抹消血管拡張・血圧降下・抗神経痛・抗酸化・脳活性作用など
  • allicin……切断面で発生する脂溶性イオウ化合物で薬効の主要成分、抗菌・血小板抑制・血管拡張など
    • アリチアミン……アリシンとビタミンB1が結合した物質で持続型VitaminB1
    • アホエン……アリシンが100度以下の油中で変化してできる、更に抗酸化・抗血栓・抗癌・肝臓保護作用など
    • スルフィド類……アリシンが分解してできる揮発性イオウ化合物
      • ジアリル[ジ、トリ]スルフィド……食欲増進、抗菌・抗原虫・血小板抑制・抗血栓・抗酸化・抗癌作用など
      • アリルメチル[ジ、トリ]スルフィド……同上
      • ジメチル[ジ、トリ]スルフィド……同上
  • S-メチルシステイン……水溶性イオウ化合物で最新の研究によるとアリシンの作用はこれらによるとも言われる
  • S-アリルシステイン……同上
  • S-アリルメルカプトシステイン……同上
  • アリキシン……変異原抑制効果、ガン予防効果が報告されている
  • ジチイン……血栓予防
  • セレン化合物……グルタチオン・ペルオキシダーゼの主要な成分で最も期待されている抗酸化物質の1つ、血管新生阻害作用が認められている
  • サポニン類……主にステロイド系サポニンが含まれ、擂ることで発生するフロスタノールサポニンには薬理作用が認められる
  • フラクタン……イヌリンの一種でニンニクの最大構成要素
加工法によりイオウ化合物の構成成分は異なり4種類に場合分けできる。
  • 生ニンニクを乾燥後、粉末にする(ガーリックパウダー)……アリイン・メチイン・イソアリインなどアリシンの前躯体含硫アミノ酸、薬理作用なし
  • 生ニンニクを水蒸気蒸留する(ガーリックオイル)……アリルスルフィド類(匂いをもつ揮発性イオウ化合物の一群)
  • 生ニンニクを植物油で抽出する(オイルマセレート)……アリルスルフィド類に加え、ビニルジチインとアホエンが生成する
  • 生ニンニクを時間をかけて熟成する(熟成ニンニク)……S-アリルシステインやS-アリルメルカプトシステインなど
□参考リンク
Garlic: Effect on Risk of Cardiovascular Disease and Cancer
Garlic and Cancer Prevention

■キャベツ
ニンニクの次に癌への効果が大きいと考えられているキャベツ。
第一にキャベツは免疫賦活作用がとても強く、白血球から分泌されるTNFという腫瘍を破壊する因子を増やす働きがあります。
また、同様の作用がナスやダイコンにも見られます。
その作用は抗癌剤と同等との実験結果が得られているようです。
これは主に香辛成分のイオウ化合物である『イソチオシアナート』によると考えられています。
ブロッコリーに多く含まれるイソチオシアナートの一種『スルフォラファン』が最も強力であると言われています。
スルフォラファンは胃潰瘍や胃がんの原因となるヘリコパクター・ピロリ菌を消滅させる働きもあるといわれています。
他にもイオウ化合物としてフェノール、ステロール、インドールなどを含みます。
インドール化合物であるインドール3カルビノールは免疫強化作用が知られています。

第二に抗酸化作用にあり、アスパラガス・ブロッコリーに並んで野菜の中では最高の分類に入ります。
また、キャベツ特有の成分としてはキャベジンの名前で知られるビタミンUが挙げられます。
ビタミンUは正式名称塩化メチルメチオニンスルホニウム(MMSC)のことで
細胞分裂をうながして胃腸の粘膜の新陳代謝を盛んにし、
傷ついた胃腸の粘膜修復に必要なたんぱく質を核酸から合成する働きが顕著です。
また、ビタミンUは胃酸の分泌を抑える働きも知られています。
しかし、熱に弱い成分なので生食が適しています。
ビタミンUはビタミンではなくビタミン様物質であり、
つまりは生体内合成されるために欠乏しないことからビタミンとして認定されていません。
他にもビタミンB郡の仲間に分類されるビタミン様物質、イノシトールも豊富に含み
身体の中に脂肪がたまらないようにする働きがあります。

  • イオウ化合物
    • フェノール
    • ステロール
    • インドール……インドール3カルビノールなど
    • イソチオシアナート……スルフォラファンなど
    • アリルイソチオシアネート……ワサビに特に多く含まれる香辛成分で水の存在下で切断面で酵素分解により生成する
                    血小板凝集抑制作用・抗酸化作用・抗菌作用・抗癌作用など
  • イノシトール
  • 塩化メチルメチオニンスルホニウム

■大豆
大豆と言えば日本食の本柱とも言えます。
肉を多様しない料理の中で良質の蛋白質の供給源となるのが大豆なのです。
と同時に日本という高温多湿な気候において腐敗を防ぐために自然発生発展した発酵食品の中心材料でもあるのです。
納豆・味噌・醤油などです。
それから、オカラや豆腐、豆乳、黄な粉、、、どれをとっても健康食品としての名声を勝ち取っています。
味噌に限定するだけでも、その抗癌作用は発酵食品中で最高と言われ
癌に発症している鼠に食べさせると腫瘍の重さが80%も減ったという結果が出ています。
そのほかにも肝機能強化・抗酸化作用・解毒作用・痴呆症予防と枚挙に暇がありません。

  • ポリフェノール
    • フラボノイド……抗酸化作用
    • イソフラボン……女性ホルモン様作用、制癌作用、抗酸化作用
  • サポニン
    • 大豆サポニンAグループ……肝臓障害抑制作用、抗酸化作用
    • 大豆サポニンBグループ……イソフラボンと共に強力な制癌作用、抗エイズウィルス、抗高脂血症作用
    • 大豆サポニンEグループ……肝臓障害抑制作用、抗高脂血症作用、抗酸化作用
    • DDMPサポニン……強力な抗酸化作用
  • 有用蛋白質……大豆グリシニン、大豆βコングリシニンなど : 抗癌作用
  • テルペン……抗酸化作用
  • テトラメチルピラジン……味噌・醤油、特に納豆に多く含まれ血小板凝集抑制作用を持つ香り成分

■生姜

  • 香辛成分……血行促進、抗酸化作用、殺菌効果、抗炎症作用、抗癌作用、抗変異原性
    • ジンゲロール……抗セロトニン作用、胃潰瘍防止、血管拡張作用
    • ショウガオール……胃潰瘍防止
    • ジンゲロン
  • 精油成分……食欲促進、疲労回復、抗酸化作用
    • ジンギベロール
    • ジンギベレン
    • フェランドレン
空気に触れると香辛成分が劣化するので、調理直前にスライス・擂り潰すなどする。

Posted by Samourai | Comments(0) | TrackBack (1)