October 23, 2004

カロテノイド

■解説
C40H56の化学式を持つ化合物の誘導体を総称してカロテノイドと呼ぶ
炭素と水素のみで構成されるものをカロテン、そうでないものをキサントフィルと呼ぶ。
極性溶媒(水、エタノールなど)には溶けにくく、非極性溶媒(ベンゼン、エーテルなど)に溶けやすいため、
脂質と一緒に摂らないと吸収できない。
ビタミンAに変換できるβカロテンやαカロテン以外は近年まで注目されてこなかったが、
最近ではその強力な抗酸化力が取り沙汰されている。

  • カロテン
    • αカロテン……抗酸化力はβカロテンより強い
    • βカロテン……必要に応じてビタミンAに変換される、抗酸化力はビタミンEの10倍以上
    • γカロテン……ほとんどビタミンAに変換されない
    • リコピン……トマトなどの赤色素で抗酸化力はビタミンEの100倍以上、一重項酸素への作用が最も強い
  • キサントフィル
    • カプサンチン……トウガラシ、赤ピーマンなどに多く含まれる色素
    • ゼアキサンチン……網膜に選択的に働くため、白内障・緑内障・視力の低下に効果が期待されている
    • アスタキサンチン……魚介類の赤身色素で抗酸化力はビタミンEの1000倍以上、血液脳関門(BBB)を
                 通過できる唯一のカロテノイドであるため、脳の抗老化に期待されている
    • フコキサンチン……海藻の色素で癌細胞抑制作用が強い
    • ルテイン……ゼアキサンチンの構造異性体で作用性は同じ、やはり同様にホウレンソウやケールに多い
    • ルチン……ソバ、柑橘類に多く含まれ、特に血管を強固にする作用が強い、ビタミンCと相互作用
    • クリプトキサンチン……頭部癌に効果が見られる、柑橘類に多く含まれる
    • カンタキサンチン

今、注目を浴びているのはBBBを通過でき、また摂取できる物質として抗酸化力が最もた高いアスタキサンチンや
血管を補強するルチン、悪影響が最も大きい一重項酸素の除去能力が高いリコペンなどです。
喫煙者を対象にしたβカロテンの実験では多量摂取すると反って肺がんのリスクが高まったため
カロテノイドに関しては一点集中ではなくマルチカロテンの形で摂取する必要があります。

Posted by Samourai | Comments(0) | TrackBack (0)